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Vol.15 みかわや ~渡仲耐治氏

2012年6月20日更新

レストランに銀座のロマンを

──ファッション系の店が増え、書店や映画館が減るなど、銀座の街は今も変わり続けています。レストランにも変化がありますか?

銀座はバブル崩壊以降、外資系企業が進出したことによって、着物屋、履物屋、料理店などの老舗がずいぶん減りました。交差点の角などの一等地はほとんど外資に占められ、立派なビルが次々と建てられました。もちろん、その中には今風の高級なレストランがお入りになる。私どものようにレトロなレストランは、ますます稀少な存在になっていくわけです(笑)。でも中高年のお客様の中には、「銀座は面白くなくなってしまった」とおっしゃる方もいますよ。昔の銀座にあった粋な部分、特別な場所という要素が薄れてしまったせいでしょうね。私もそう思いますが、致し方ない面もあるんです。バブル崩壊で経済が大幅に停滞し、立ち直りかけたところに4年前のリーマンショックが追い打ちをかけた。銀座は今、大きな転換期にあるのだと思います。

──これからの銀座には何が必要なのでしょう?

日本古来の価値、長い時間をかけて育んできた日本の文化を再認識することではないでしょうか。食の世界で言えば、和の食材や伝統的な料理に目を向けること。提供する側もお客様も、大事なことを忘れているんじゃないかと。日本には四季を彩る歳時があり、その時々にしか食べられない貴重な食材や料理がたくさんあります。特に築地に隣接する銀座は、日本一の食材が手に入る理想の場所。でも70歳近い私ですら、自分の孫にお節句などのしきたりや季節の食材の美味しさを十分に伝えてきたか、甚だあやしいものです。洋食屋だから和食とは無関係でいい、ということじゃないんです。洋食屋だっていいものはどんどん取り入れるべきだし、現に「みかわや」は今までもそうしてきました。うちのデザートにあんみつなどを取り入れたら、きっと素晴らしいものになると思いますよ。

──これからの「みかわや」はどう変わっていきますか?

「みかわや」はレストランに銀座のロマンを、と思ってやってきました。ですから料理もサービスも店の雰囲気も、変えるつもりはありません。この場所で60年間やってきて、大勢のお客様に喜んでいただいていることを変える必要はないと思っています。かつてお爺様やお父様に連れられて来たお客様が、大人になって自分の子供を「みかわや」に連れてくる。メニューの種類も、出された料理の味も、インテリアや店内の雰囲気も、全部昔と変わらない。記憶にある「みかわや」の体験を、そのまま自分の子供に伝えることができる店。「みかわや」はこれからもそんなレストランであり続けたい。私は、変わらずに店を続けていくことも、レストランの理想の姿だと信じています。

※本記事の内容は公開当時のものです。現在と内容が異なる場合があります。

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