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Vol.15 みかわや ~渡仲耐治氏

2012年6月20日更新

座には、「いつかあの店で食事をしてみたい」と思わせるレストランが少なくない。筆頭格は銀座三越の裏手にある「みかわや」だろう。約120年前に食料品店として創業し、戦後にフランス料理店として再興。今も「最高の味、最高のサービス」を提供する洋食レストランとして高い評価を得ている。父親とのエピソード、店へ込めた想い、銀座の将来について、店主の渡仲(となか)耐治氏にお話を伺った。

本格フレンチレストランから、多様なニーズに応える洋食屋へ

──開店当時の「みかわや」はフレンチレストランでしたが、今は“洋食”であることを大きく打ち出されていますね。

銀座は歌舞伎座があり、映画館や画廊が多く、また新聞社や出版社も集まる文化の中心地でしたから、「みかわや」は作家、映画監督、画家、俳優、歌舞伎役者など、各界の著名人に愛されてきました。足繁く通ってくださるお客様は、舌の肥えた食通が多いんですよ。フランス料理を食べ慣れているので、お勧め料理をお任せで頼まれるんですね。その結果、近くの築地で仕入れた旬の食材を使ったメニューが増えることになりました。実は、店をはっきりと洋食屋に変えたのは私なんです。狙いは、お客様の要望を取り入れること。例えば、以前から漬物を頼まれることが多かったので、あらかじめテーブルにお箸を並べるようにしました。フォークで漬物を食べるなんて変でしょ? フランス語の表示が目立っていたメニューに手を入れ、日本語表記を大きくしました。

──お父様(渡仲豊一郎氏)は横浜のホテルニューグランドで腕を磨いた名シェフだったとお聞きしました。

父は日本に初めて本格的な西洋料理を紹介したことで有名な、サリー・ワイル総料理長の下で働いていました。修業時代の話は何度も聞かされましたが、私が店で働くようになってからは、あれをしろこれをしろと言われたことは一度もありません。自分の力で学んで欲しかったんでしょうね。覚えているのは、店の前にあった植え込みを指差して「汚れているから一枚ずつ拭け」と言われた時くらい。ですから経営や接客などは、全て自分で考えてやるしかなかった。父の時代は経済成長の大きな波がありましたから、店の経営もまあ順調だったんですよ。でも私が引き継いだ後はバブルが弾けたこともあり、4軒あった店を1軒に減らしました。老舗の看板を守るのもなかなか大変なんです(笑)。

──長らく一軒家レストランとして営業されていましたが、一時休業された後、2010年9月にリニューアルオープンされました。

松屋さんもそうですが、銀座の中心にあるという立地の良さ。これが何よりも重要なんです。ですから、この場所を離れることは全く頭になかった。また、三越さんのレストランフロアに入ることも考えませんでした。ある程度、年季の入ったレストランは、道路とつながっていないと駄目なんです。私の勝手な持論ですけど、地に足のついたきちっとした商売をしたいなら、道路が目の前にないと難しい。店の中から道路を歩くお客様の表情が見えるほどの距離、これが大切なんです。もちろん、前の店の雰囲気はできる限り新しい店に持ち込みましたし、メニューもほとんど昔のまま。お客様からも「変わらないね」とご好評をいただいています。個人的には冷暖房が完備されたことが嬉しいですね。以前は木造家屋でしたから、冬は隙間風が入ってきて寒かったんですよ(笑)。

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