ページの先頭です


ここからヘッダー内のメニューです

文字サイズの切替
  • 中サイズ 12ポイント
  • 大サイズ 14ポイント


ここから本文です

Vol.12 HIGASHIYA GINZA ~緒方慎一郎氏

2012年3月28日更新

ンプルな白い壁、意匠の異なる白木の家具、格子をモチーフにした間仕切り。そして、ショーケースを飾るオブジェのような和菓子の数々。銀座1丁目のビル内にある「HIGASHIYA GINZA」は、昔ながらの和菓子店とは全く異なるユニークな存在だ。コンセプトは、日本の伝統文化を現代に合わせて再構築すること。小さな和菓子のひとつ一つに、店主・緒方慎一郎氏の美意識が凝縮されている。

和菓子を毎日の生活に馴染む形に進化させたい

──緒方さんは著名なクリエイティブデザイナーでもありますが。なぜ和菓子のお店を出すことになったのですか?

独立前はインテリア、商空間デザインを手掛けていました。デザイン会社であるSIMPLICITY設立と同時に飲食店HIGASHI-YAMA Tokyoを開店、その後和菓子店(ori HIGASHIYA、HIGASHIYA man、HIGASHIYA GINZA、楳心果)を出店、経営しています。食かデザインかどちらかが付属品というのではなく、私の表現形式としてどれも不可欠な存在です。不思議な立ち位置だと思われるでしょうけど、ここまでトータルに表現して、初めて文化が生まれるのではないでしょうか。私が考えているのは、日本の伝統文化を現代に適応するよう、その形状や様式に工夫を加え世界へ、次世代へ伝えること。デザインの仕事もそうですし、"食"を通じてそれらを実現するためには、自らオーナーとして食や空間、店の全てを創る必要がありました。それに幼い頃から漠然と、いつか東京で自分のお店を持つというのが夢でした。商業空間のデザインを学んだのも、それが理由なんです(笑)。

──では、なぜ日本文化なのでしょう?80~90年代のデザイナーは欧米の影響を強く受けていると思うのですが。

若い頃の私もニューヨークが大好きでした。でも、行けば行くほど日本の良さがわかってきた。憧れていたアメリカのものづくりは、実はかなり大雑把。昔から和の道具が好きだったこともありますが、海外から日本を見ることによって、日本のものづくりの素晴らしさを再認識することができたんです。そこで初めて、自分のやりたいことが明確になりました。日本のものづくりを真剣にやってこそが、真のインターナショナルだと。このコンセプトに以前からの夢が重なり、1998年に最初の飲食店「HIGASHI-YAMA Tokyo」を中目黒に出したんです。店名は地名の東山と、日本の美の源流である「東山文化」にちなみます。

──最初に作ったお店から、現在の和菓子店「HIGASHIYA」が誕生したのですか?

和食ダイニングですから、和菓子の販売をしていたわけではありません。でも「HIGASHIYA」の代表商品になっている「棗(なつめ)バター」はこの頃に開発し、甘味としてメニューに加えていました。店を始めて一年経った頃から、和菓子店を出したいという気持ちが強くなったんです。飲食店はお客様を楽しませる場ですが、お菓子は一人歩きするもの。プロダクトとしての面白さがあります。それに周りを見ると和菓子屋はいつまで経ってもあか抜けないお店ばかりで、それも疑問でした。菓子文化はその国の文化程度を照らす鏡。それなのに、堅苦しいギフト需要が中心で、日常生活には和菓子が浸透していません。私は和菓子を毎日の生活に馴染む形に進化させたかった。毎日食べられる和菓子、「日菓子=HIGASHI」として、新たに生活提案したかったのです。

  • 松屋カード オンライン入会お申し込み受付中!
  • 松屋ポイントカード 食品、ご飲食もポイント対象に!
  • 松屋メールマガジン ご登録・解除はこちらから
  • 松屋銀座が提供するレッスン講座 クラブMGカルチャースクール受講生募集中!

松屋銀座 住所:〒104-8130 東京都中央区銀座3-6-1 電話:03-3567-1211(大代表)



ページの終わりです

ページの先頭へ戻る