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Vol.5 銀座くのや ~8代目主人・菊地健容氏

2011年9月7日更新

“伝統と革新”を体現する創作逸品集「七本原」

──銀座のキーワードとしてよく語られる“伝統と革新”。「銀座くのや」には、それを体現する象徴的な商品がありますね。

創作小物の「七本原(しちほんばら)」シリーズです。七本原とは、正倉院御物経巻の紐の五色(古代紫、利休、錆朱、金茶、鉄紺)に金と銀を加えた七色を基調色に創作した和装小物で、帯〆や風呂敷、おひざかけなど、さまざまなものを取り揃えています。最初の商品は祖父が作った帯〆。発売当時は女性が髪に編み込んで、リボンとして使うこともあったようです。明治時代のハイカラさんの世界ですね。この七本原で、私の父親は風呂敷を作りました。父は風呂敷を世界に通用する商品に育てようと考えたんです。テーブルクロスやタペストリーにもなる風呂敷は、外国人の間でも人気が高いアイテムですからね。私も七本原で、扇子、文房具、お皿などを作りました。七本原という伝統に対し、それぞれの世代が新しい価値を付与していったのです。

──昔に比べると、現代の日本人は着物を着る機会が減りました。商売の面でも影響があるのでは?

昔は誰もが普通に着ていた着物が、今は普通ではなくなった。この点を理解せず、昔ながらの感覚で着物を捉えていると商売は難しいでしょう。時代が変わり、それと同時に着物の役割りも変わってきたわけですから、時代が求める新しいものを作っていけばいいんです。大事なのは、時代の半歩先を見据えた“遊び心”。これがあれば、時代を超えた価値をお客様に提供することができます。洋服の場合、ファッションを分かっている人はドレスダウンのお洒落に長けていますよね。着物や和装小物もそれと同じ。例えば「銀座くのや」には、一般的な木綿ではなく、裏地まで全て麻で仕上げた夏用の足袋があります。実用性だけならここまでこだわる必要はありませんが、今は和装に“粋”が求められる時代。「銀座くのや」が「遊び心の伝統工房」をキャッチコピーにしている理由も、ここにあるのです。

──社長のおっしゃる遊び心、意外なところで発見しました。予約販売されている和菓子の「ありが糖」もユニークですね。

これは4年前、松屋銀座さんで開催した「銀座の若旦那が選ぶ粋モノづくし」という催事のために作った商品です。買っていただいたお客様に対する感謝の気持ちの気持ちと甘味の糖を掛けて、「ありが糖」と名付けました。3×3の9ピースなので、サンキュー、ありがとうという意味も含んでいます。下らないと言えば下らないんですが、商売における遊び心はどんな商品にも必要。遊び心さえあれば、下らないものも下るようになるんです(笑)。

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