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Vol.4 ギンザのサヱグサ ~三枝進 社長

2011年8月3日更新

売り手と買い手の心が通い合う、かつての銀座をもう一度

──三枝社長は銀座文化史学会会長、銀座街づくり会議評議員としても活躍されています。そこでは「銀座ルール」ということを強調されていますね。

「銀座ルール」とは銀座らしさを踏まえて作った街づくりの指針のようなもので、銀座の建物の高さや容積率などは、この指針を元に条例化されています。そもそも銀座らしさを明文化するのは野暮ったいことなんですが、近年の銀座はそうせざるを得ないくらい変化のスピードが速く、グローバル化が進んでいるんですよ。何もせずにいたら、私たちが守ってきた銀座らしさがどんどん消えていってしまう。「銀座ルール」というと堅苦しく聞こえますが、それは銀座の商店主が心に抱いている“哲学”に他なりません。自分の店で出して恥ずかしくないものを作り、お客様に提供すること。そこを踏み外すと、店の存在価値そのものがなくなってしまう土台のような部分。私はそれくらい大切なものだと考えています。

──「銀座ルール」は伝統を大切にしながらも、時代の変化と共に変わり続ける先進的な銀座の姿を模索しています。

伝統と革新。この2つの要素が共存していることが銀座最大の特徴であり、銀座文化の真髄なのです。長い歴史がある日本橋や浅草に比べると、銀座は新参者が商売を始めた歴史の浅い街でした。彼らの頭の中にあったのは、伝統ある街に負けない、魅力ある街をつくること。かつての銀座の商売人は、こういう街をつくり、こういう商品を売りたいのだと、常に意識して街づくりを行ってきました。銀座を一人前の街にしようと、みんなで懸命に努力してきたのです。その過程で、流行や商品など新しいものを積極的に受け入れてきた。歴史的に見れば、銀座は極めて変化に寛容な街なのです。

──欧米の有名ブランドの進出や百貨店のリニューアルが続き、銀座は更に大きく変わりつつあります。銀座が銀座であり続けるためには、何が必要だと思われますか?

銀座の小売店は大正時代から百貨店と良好な関係を維持していますし、ブランドショップとも共存共栄できています。街に新しい血が入ってくることは私たちにとっても大きな刺激になるし、そこから学ぶべき商売の方法もある。「銀座ルール」が守られるのであれば、街の形がどう変わろうと私はそれほど気にしません。私が必要だと考えるのは、お客様に喜んでいただくこと。昔の銀座は、商店主が時間をかけてお客様と話をしていたものです。会話を通して、売り手と買い手の心が通い合っていたんです。時代は変わり、若い人はドライな気持ちで買物をするようになりましたが、それでもやはり、銀座は他の街とは違う特別な場所。「銀座に来てよかった。このお店で買物して楽しかった」とお客様に思っていただくため、私たちは今一度、“銀座らしさ”について考えてみるべきではないでしょうか。

※本記事の内容は公開当時のものです。現在と内容が異なる場合があります。

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