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Vol.4 ギンザのサヱグサ ~三枝進 社長

2011年8月3日更新

銀座という“街の個性”が商売人をつくってきた

──60年代、70年代の高度経済成長期になると、外から銀座にやってきて商売をする人々が増えたらしいですね。

これからは銀座が大きく伸びると、多くの商売人が考えたんです。まだ戦争の影響が所々に残っていた時期で、不動産の出物が結構あったんですよ。地方で商売をしていた人たちがそうした物件を購入し、銀座に次々と店を出していった。ところが、ここでちょっとした衝突が起こったんです。例えば大阪の商売人の品揃えやサービスは、銀座の商売人のやり方とは大きく違っています。伝統的に銀座の商店主は自ら店頭に立って接客しますが、大阪の商店主は販売は若い店員に任せ、自分たちは仕入れに徹するようなところがある。接客に時間をかけるより、少しでも安く売るという考え方ですね。善し悪しではなく、商売の仕方が全然違うんですよ。ただ昔から銀座で商売をしている旦那衆にしてみれば、そういうやり方は受け入れられません。銀座らしさが失われると心配したんですね。

──そんなことがあったとは知りませんでした。今の銀座にそうしたカラーのお店は見当たりません。

結局、地方から銀座にやってきた人々が、従来からある銀座のスタイルに同化していったんです。自ら銀座ナイズしていったとも言えるでしょう。私も傍から見ていて、「ああ、この店は銀座の店になったなあ」と実感することがよくありました。感心したのは大阪の商店主の順応性です。銀座の商店主はプライドが高いせいか、関西のやり方は真似したくないと考えていた。一方で大阪の商店主は、「今までのやり方では商売にならない。売るためには銀座の流儀を守らなくては」と考えた。皆さん、銀座のことをよく勉強されたようです。今でも銀座には関西出身の商店主の方が多いはずですよ。

──商売人が街をつくるのではなく、銀座という街の個性が商売人をつくってきたとも言えますね。

それが銀座という街の文化なんです。でも、主役は決して商売人ではありません。昔も今も、銀座の街を形づくってきたのは、結局のところお客様なんですよ。銀座にいらっしゃる洗練されたお客様に気に入られるためには、どんな商品を取り揃えたらいいのか、どんなサービスを提供すればいいのか、どんな店舗を構えればいいのか。私たちは常にそうしたことを念頭に置いて商売を続けてきました。全てをお客様に教えられたからこそ、ここまでやってこられたとも言えます。一見するとそうは見えないかもしれませんが、銀座は徹底したお客様第一主義に貫かれた街なんですよ。

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